親の代理入会によるトラブル

【転載】国民生活センターホームページより。

消費生活センターへの結婚相手紹介サービスにおけるトラブルの25%が親が関与しているトラブルであることが国民生活センターのホームページで公開されました。

【子の未婚は親の責任?結婚相手紹介サービスの親への訪問や電話勧誘にご注意ください。】
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20171019_1.html

私も親御様が関与する依頼でトラブルになりかけたことがあるのですが、親御様から「私の息子(または娘)が結婚したがっているので、おたくに入会させてもらえませんか?」と電話をいただき、「それでは、ご本人様と一緒にご来社ください。」と言って電話を切ったのち、当日ご来社いただいた際、「本人が仕事で来れなくなったので、代わりに入会の手続きをします。」と、言われたことがありました。

とても嫌な予感がしたので、改めてご本人と一緒にご来社いただくようにお伝えして、資料だけお渡しをして帰っていただいたことがあるのですが、後日ご来社いただくことはありませんでした。おそらく、ご本人にそれほど結婚願望がないものの、親御様が焦っていたのだと推測します。もしあの時、目先の利益に囚われて言われるがままご入会をいただいたら、色々と大変だったと思います。

また、別のトラブルになりかけた事例としては、私がお世話になっている方からのご紹介で親御様(母親)ご来社になり、一通りの説明をさせていただいた後、「ご本人にも説明をさせてください。」とはっきりお伝えしてお帰りになられた後、日を改めて32歳のお嬢様がご来社になられた時のことを思い出しました。

「母からの紹介で来ました。特にホームページはみていないので、1から説明をしてください。」と言われたので、嫌な予感がしつつ、一通り説明をすると「ネットを利用して活動するなんて母から聞いていません!私はネットに出るのが怖いので、入会はやます!」と、なぜか私の目の前でキレ始め、対応に困ったことがありました。

いくら母親からの紹介とはいえ、ホームページも見ずにご来社いただくということは、就職する際に親からの紹介で企業面接に行く際、会社概要や詳しい仕事内容を知らずに面接に行くことと同じことだと思います。

やはり、主体的にご自身で結婚相談所に入会しようと決意された後にご来社いただく方と、上記の事例のように受動的に親から言われるがままにご来社された方とは、まったく意識レベルに差があるので、その出来事があってから親御様からの問い合わせに対して非常に慎重になりました。

業者の立場からみて、ご本人にお会いして活動の意思を確認することなく、親御様を説得して入会を促してもトラブル対応に追われることが目にみえています。こうしたトラブルが1件でもなくなることを切に願います。