【第69話】外的要因ではなく、内的要因で希望条件を考える
婚活経験のない方からお問い合わせいただき、ご説明させていただく際、私はまず、「なぜ結婚をしたいのか、その上でご本人が結婚相手に求める希望条件が何なのか」を確認させていただくことから話を始めます。
そこで、結婚相手に求める希望条件を考える際、「外的要因」と「内的要因」から考える人の2通りの傾向があることに気がつきました。
「外的要因」と言いますのは、例えば、「【年収】父や兄弟の年収が●●●万円以上なので、私も同じくらいの年収を求めます。」・「【学歴】母が私の結婚相手の学歴に●●大学くらいの学歴を求めるので、私も同じくらいの学歴を求めます。」・「【仕事】母が結婚してから専業主婦なので、私もすぐに今の仕事を辞めて専業主婦になりたいです。」など、外部(身近な人)から影響を受けた要因によって希望条件を考えることです。多くの場合、自分自身を客観視していない為、私の経験では苦悩される方が多い傾向にあるので、ご本人に自分を客観視するようお伝えしています。
「内的要因」と言いますのは、例えば、「【年収】東京の30代の平均年収が●●●万円なので、平均くらいあれば十分です。」・「【学歴】私の学歴と同じくらいの学歴でかまいません。」・「【仕事】今の時代、共働きが当たり前ですし、今の仕事が好きなので、結婚後も続けたいです。」など、自分の条件や世情などから冷静に客観視した上で希望条件を考え、自分の婚活市場における価値を考慮することです。内的要因で活動開始される方は、常に自分自身を冷静に客観視されているので、トライ&エラーを繰り返し、ご成婚に至りやすい傾向があると私は考えます。
婚活未経験者とお話をしていると、「とにかく、理想の条件に会えれば、自分は結婚出来る。」という意見もあるのですが、これまでご成婚された方々の対応をさせていただいて思うのは、何となく活動して成婚に至った方は稀有ということです。多くの場合、活動中はトライ&エラーの繰り返しであり、そのトライ&エラーを支えるのが私の役目です。不特定多数の異性と比較検討しながら活動する結婚相談所の活動において、冷静に自分を客観視することは必要不可欠だと私は考えます。
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