【第96話】結婚は「また会いたい」の連続の先にある


だいぶ以前に実際にあった出来事ですが、入会説明の際に「LINEやメールのやりとりは婚活で不要だと考えているので、会った時の判断だけで成婚はできますか。」というご質問を30代後半の女性からいただいたことがありました。

振り返ってみると、ごく稀に最低限のLINEやメールのやり取りだけで良い関係を築かれ、成婚退会に至ったカップルはいますが、お互いの意見の一致によって最低限の連絡のやり取りでしたので、経緯が異なります。

また、別の事例として、「人に対して興味がないので、条件さえ合えば、お相手の人柄や性格は気にしません。とにかく条件ありきで婚活して、結婚したいです。」というご質問を40代前半の女性からいただいたことがありました。

「人に対して興味がないのにも関わらず、それでも結婚したい理由はなんですか?」と伺うと、「条件さえ合えば誰でもいいので、子供が欲しいからです」とのこと。その回答に心の通じ合った夫婦関係を私はイメージ出来ませんでした。

どちらの事例も私は違和感を感じたので、「その考え方では私がお役に立つことは難しいです。」とお伝えしたことを覚えています。

結婚観は人それぞれであり、すべてが正しいと考えておりますが、「利害関係が一致すれば、夫婦関係のコミュニケーションは最低限でかまわない」と考える方もあるのだと参考になった2つの事例です。

私の考え方は、「お互いが求める条件が合っている上で、お互いにまたお会いしたいと思う連続の先に結婚がある。」と考えており、心の通じ合う関係が理想だと考えております。上記2つの事例を「つめたい婚活」と称するのであれば、私は「あたたかい婚活」を応援する立場になります。