日本橋の座禅会への参加

毎月1回、三越前にある伊場仙ビルにて、曹洞宗総合研究センター専任研究員の宇野全智(うの ぜんち)先生をお招きして開催されている「木仙会(もくせんかい)」に久しぶり参加させていただきました。

約90分の会で、坐禅の入門編や誰でも分かりやすく学べる説法など、自分の心に向き合う充実した時間を過ごさせていただきました。

宇野先生の教えは、とても優しく分かりやすく、「露天風呂に浸かっている感覚で大丈夫です」という教えのもと、心身ともに楽に坐禅をすることで、リラックスして行うことができました。

【木仙会(もくせんかい)の流れ】
①坐禅の指導(初めての方にも優しく説明していただけます)
②坐禅の体験会(約9分間)
③説法(毎回テーマが変わります)

(画像転載元:臨済宗青年僧の会

宇野 全智(うの ぜんち)
昭和48年(1973年)、山形県生まれ。山形大学理学部生物学科卒業。曹洞宗の布教師養成機関(現在の曹洞宗総合研究センター教化研修部門)修了後、大本山永平寺で一年間の修行生活を送る。曹洞宗総合研究センター研究員、職員等を経て現在、同センター専任研究員。曹洞宗の教えを分かりやすく伝えるための企画・開発を手掛け、曹洞宗の本部、各支部が主催する僧侶・寺族向け研修会の講師などを務める。また曹洞宗公式サイト「曹洞禅ネット」の企画運営や、一般向け各種講演会、研修会、坐禅会、写経会等の他、曹洞宗「こころの問題」研究プロジェクトリーダーとして、被災地支援活動、自死遺族支援活動にも関わる。山形県・地副寺副住職。曹洞宗広報委員

坐禅後の説法では、「修証義」について、分かりやすくご説明いただきました。

修証義とは…

『修証義』は「しゅしょうぎ」と読み、曹洞宗の「お経」のひとつです。

曹洞宗にはたくさんの「お経」がありますが、この『修証義』は全国のお寺で、普段の法要でもよくお唱えされる、知らないお坊さんはいないくらいとても有名なお経です。(曹洞宗のお坊さんに「修証義って知ってる?」と聞いてみてください。絶対知ってるはずです。)

この『修証義』、他の多くのお経と違い今の日本語に近い言葉で書かれているので、お経の本を手にして読んでみると、読みやすく親しみを感じる人も多いと思います。

それもそのはず、実は『修証義』は、明治時代に入ってから作られた、比較的新しいお経なのです。

そして曹洞宗の憲法ともいえる『曹洞宗宗憲』に、曹洞宗の教えの大切な要として位置づけられる、重要なお経でもあるのです。

引用元:曹洞宗 SOTOZEN-NET

以下の16の教えに基づき、仏の状態を目指す教えとのことです。
(ご説明いただいた内容を私が解釈した内容なので、誤っているかもしれません。)

【三宝】(さんぽう)
①帰依仏(仏様の存在を信じましょう)
②帰依法(仏様の教えを信じましょう)
③帰依僧(仏様の教え守る僧侶を信じましょう)

【三聚浄戒】(さんじゅじょうかい)
①摂律儀戒(悪いことをやめましょう)
②摂善法戒(よいことをしましょう)
③摂衆生戒(人や社会に貢献しましょう)

【十重禁戒】(じゅうじゅうきんかい)
①不殺生戒(殺生はやめましょう)
②不偸盗戒(盗むのはやめましょう)
③不邪婬戒(不倫はやめましょう)
④不妄語戒(嘘はやめましょう)
⑤不酤酒戒(過度なお酒はやめましょう)
⑥不説過戒(責めるのはやめましょう)
⑦不自讃毀佗戒(自慢や貶しをやめましょう)
⑧不慳法財戒(知識の出し惜しみはやめましょう)
⑨不瞋恚戒(怒りで自分を見失うことをやめましょう)
⑩不謗三宝戒(三法を信じましょう)

感銘を受けたのは、仏様とは、物体ではなく、状態であること。

「16の教えを守り、仏様の状態になることを心掛けること」が大切。

仏様の状態とは、「人生で、あなたに出会えてよかった」と、
人から思われる生き方をしていること。

その状態は、体調や状況、接する人によって、変化するので、
常に仏の状態であり続けることは、なかなか難しい。

そうした教えがあることを知り、心がけて生きることが大切。

当たり前のように思う教えを、
当たり前のように続ける生き方を私は心がけていきたいと思います。

久しぶりの参加になりましたが、
今後はなるべく毎月「木仙会」に参加する予定です。