【第130話】いい人よりも、安心できる人

⚫︎⚫︎さんはいい人だと思うのですが、なんとなく将来のイメージができません。
この場合、どう判断したらいいのでしょうか?

よくあるご相談の1つです。

そもそも、結婚相談所の活動において、清潔感・言動・マナーの面で違和感を感じる人はいるものの、明らかに性悪(しょうわる)な人は、そんなに多くないのではないでしょうか。(稀にいますが…)

プロフィール上の条件が理想以上であり、お会いした際の清潔感・言動・マナーの面で違和感を感じることなく、会話も違和感がなければ、大抵は「いい人」または「断る理由のない、可もなく不可もなくの人」の印象になるはず。

また、「いい人」は一時的な心がけで、取り繕うことは可能だと思います。

以前、他社で成婚退会をされて、乗り換えで入会をいただいた男性の中に、「お相手の女性は気遣いのできる優しい人だと思ったのに、成婚退会をしたら急に態度が変わり、わがままで、自分の思い通りにならないと怒ることが増えたのです。話を聞いたら、成婚するために本性を隠していたとのこと。もう無理だと思って、別れることにしました。」(実話です)

「いい人」だと思うものの、プレ交際に進か否か、また、プレ交際を続けるか否かの判断は、「安心して将来の話し合いができるか否か」が大切な基準になります。

先程の事例のカップルの場合、将来の話をすることなく、交際期間6ヶ月が経過したことでカウンセラーから成婚退会を促され、成婚退会をしたとのこと。

また、気楽に話せる、自然に話せる、なんとなく安心感がある、この人だったら将来を考えられる、など、感覚的に感じる相性の良し悪しも、「安心して将来の話し合いができるか否か」につながります。

表面的な日常会話のみの浅いコミュニケーションを図り、なんとなくデート回数を重ねるだけでは、納得のいく成婚には辿り着きません。

「いい人」だけでなく、「いい人+安心できる人」の観点でお相手と向き合い、判断していくことをおすすめします。